2010年01月10日

私的、広島と映画とアニメーション論 07

07 広島映画センターの方針

 前回、広島映画センターの概要を紹介した。今回は具体的なところに触れてみる。
 当時、広島県の人口は290万人、全国の人口比では2.34%。
87市町村、映画館は広島市、福山市、呉市に集中し、80近い町村には映画館はなかった。

基本方針は

@ 映写体制の確立。

映画を上映する映写機(16mm)を購入。
上映可能なフィルムリストの作成。
16mmのフィルムを購入できるまでは、レンタルで使用できる16mmフィルムを所有している映画会社と契約を結び、16mmフィルムリストを作成した。映画を観たい要求のある職場の窓口になる労組、地域(公民館、施設、こども会)、学校(小、中、高、大学)に配布した。

A 映画の普及方針、県人口の10%に映画を届ける。

県下の小、中、高校に学校の規模に関わりなく、また、地域に関わりなく1人当りの映画料金を映写料込みで設定した。小学校200円、中学校300円、高校400円とした。例えば、全校児童10人で映画センターの事務所がある広島市から片道2時間かかる小学校の場合、2000円とした。映画を観たくても近くに映画館がなく映画との出会いをあきらめていた学校からは歓迎された。当時、広島県内に小学校は640校あったが、10〜50人の小規模校はその3分の1あった。僻地に住もうが映画との出会いを保障した映画センターの普及方針は支持され、映画を県人口の10%に届けるまでになった。全国映画センターが当時倒産した大映の労組と共同製作した『猫は生きている』は15万人が観賞した。

B フィルムライブラリーの建設。

広島県の上映権をもつ作品の確保に取り組んだ。全国映画センターの映画製作方針は、1億円で製作した場合、人口比率の2.34%の234万円を負担すれば広島県の上映権が確保できた。
映画の企画段階から取り組み、映画製作、上映運動として進めてきた。映画『猫は生きている』では、京都の撮影所に映画製作を支援してくださった先生たち10数名と参加し、製作スタッフと交流し上映運動と結びつけた。

film list.pdf
1972年4月、映画センター部のフィルムリスト





posted by T.K at 15:56| Comment(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月04日

私的、広島と映画とアニメーション論 06

06 映画センターとは

1972年4月1日に設立した広島映画センターとは・・・・・。

映画センターは、すぐれた映画を全国に隈なく上映してゆくことを目標に、全国各県に映画センターを設立し、その地域に根ざして映画を普及してきました。全国的には、映画センター全国連絡会議に結集して、映画を製作したり、お互いの経験を学びあいながら、 映画を普及しています。

自主上映のフィルム,ライブラリーです!

学校や子ども会、そして地域や職場で映画会がもたれています。フィルムの貸出から出張上映、映写機材の販売・貸出まで、映画会に必要な全ての要求に応えられるよう努力しております。

よい映画の製作・普及をすすめています!

国民に愛され、喜ばれる映画を、民主的なプロダクションと全国各地190の映画センターと協力して製作しています。また良心的な映画を映画館で上映したり、上映協力しています。

親子映画会などの映画運動の企画・上映センターです!

子供たちに良い映画を見せようという父母や教師の願いを集めて、行われている『親と子のよい映画をみる会』や、映画愛好者でつくられている映画サークルの映画運動に対して、映画の製作・提供をはじめ、上映企画の相談、映画会成功のための協力活動を行っています。

社会教育に役立つ映画の普及をすすめています!

幼児教育から、福祉問題、平和問題等、いろいろな社会教育映画の普及に努めています。

特に広島映画センターは『広島平和教育映画ライブラリー』を設置し、映画を通して平和教育に役立てています。

映画に関わる様々な情報センターです!

よい映画の紹介、映画人との交流、映画に関する諸資料など映画に関わる様々な情報のセンターとして、サービス活動を行っています。

(1985年5月1日発行 上映手引書から)





posted by T.K at 10:22| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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