1982年4月1日、広島映画センターは10周年を迎えた。
振り返ってみると、
1972年 広島映画センター発足
1975年 『猫は生きている』を県下で上映し、15万人が観賞
1976年 「広島平和教育映画ライブラリー」を設立し
『ふたりのイーダ』の製作協力及び上映
1979年 『ピカドン』の配給及び上映
株式会社としてスタート
1980年 『青葉学園物語』の企画及び製作協力及び上映
1981年 『10フィート映画運動』広島事務局担当
これもひとえに、広島映画センターを支持して下さったみなさまの力でした。映画館入場者数(映画人口)は、1959年の11億2000万人をピークに、その後も減少続け、1981年はとうとう、1億5000万人を割り、映画館も、都市部のみに残り、町や村で、映画に出会う機会が少なくなってきた。
広島映画センターは、映写機とフィルムを持って、都市部に限らず、映画館のない県内すみずみに映画を届けた。学校や子ども会、青年会や婦人会、公民館や映画愛好会、そして地域の文化行事や文化施設・映画館で多くの方に映画を観賞していただいた。全校児童数が10人の小規模小学校に、又は日に1便しかない島に映画を届ける仕事は、映画文化・地域文化向上に一定の役割を果たしてきたともいえます。
広島映画センターは、10周年をして、次の記念事業を行った。
@ 『青葉学園物語』(35ミリ)を5月1日に開館された広島市映像文化ライブラリーへ寄贈
A 県内の小中学校に児童映画(『青葉学園物語』『象のいない動物園』など)を無料還元上映会の実施
B 全国映画センター10周年記念上映会『猫は生きている』の統一上映
C 広島平和教育映画ライブラリー所有作品の『上映手引書』を発行し、県内小・中・高校に無料配布
『上映手引書』pdf
