2010年07月11日

私的、広島と映画とアニメーション論 29 広島国際アニメーションフェスティバル−3

29 広島国際アニメーションフェスティバル−3

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 左から、木下蓮三・小夜子夫妻、金井宏一郎氏(当時、広島国際文化財団事務局長)、筆者。(写真撮影 田辺昭太郎)

 1984年3月27日、初の原爆告発アニメーション『ピカドン』を製作した木下蓮三氏は広島市役所を訪れ、荒木武広島市長に国際アニメーション映画祭開催の要請書を手渡した。木下小夜子夫人と広島映画センターの私と田辺昭太郎も同席した。
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広島市長 荒木武殿
                  ASIFA(国際アニメーションフィルム協会)理事
                  ASIFA JAPAN会長            木下蓮三

国際アニメーション映画祭開催についてのお願い

 私共の会は来年創立25周年にあたります。これを記念して日本において国際アニメーション映画祭を開催いたしたく準備しています。

 国際アニメーションフィルム協会において日本の広島市での開催を望む声があり日本支部で検討いたしましたところ、同じく広島での開催を決議し、今回その意を受けて代表としてお願いに参りました。

 アニメーション芸術は未来に対して開かれた文化であり、広島市でこの企画がおこなわれれば歴史的にもすばらしいものになると思います。私共としましては、平和を誓うアニメーション映画祭を広島市で実現できればこのうえない喜びです。
何とぞご検討のほどよろしくお願いします。
                                        以上
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                       1984年3月28日 中国新聞朝刊より
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 来夏、広島で国際アニメ祭
  被爆40周年で協会日本支部 市に協力を要請

 被爆四十周年の来年夏、被爆地・広島で、アニメーション映画の国際的なフェスティバル開催を計画している国際アニメーションフィルム協会(本部フランス・アヌシー市)日本支部の木下蓮三会長(アジア地区理事)は二十七日、広島市を訪れ、荒木市長にフェスティバル開催について市側の協力を要請した。同市長は「実現に向けて前向きに検討したい」と、受け入れに積極姿勢を示した。

 アニメーション・フェスティバルは、同協会が二年に一回、ヨーロッパを中心に開いている国際的な映画祭。六年前に原爆アニメ「ピカドン」(カラー16ミリ、九分)を製作し、東ドイツのライプチヒ国際短編記録映画祭に出品している木下会長をはじめ、手塚治虫、久里洋二氏らアニメ作家二十二人でつくる日本支部は「アジアで初めてのフェスティバルを被爆四十周年の広島で開き、平和の重みをかみしめたい」と広島開催を計画。その受け入れについてこれまで広島市と話し合いを進めていた。

 荒木市長に正式に協力要請した木下会長は「来年は協会創立25周年でもあり、世界のアニメ作家が改めて平和を誓うフェスティバルをぜひ広島で開きたい」と要請書を手渡した。これに対し、同市長は「受け入れに伴う予算面などに問題が残されているが、自治体としては、日本で唯一の市映像文化ライブラリーをアニメ芸術のメッカにするためにも、開催計画を前向きに検討したい」と答えた。

 木下会長の話では、開催が実現すれば、フェスティバルは来年八月六日を中心に一週間程度開き、世界の有名作家らが出品した約二百本の作品を審査し、優秀作品五、六十本を市民に公開したい考え。
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posted by T.K at 12:11| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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