
1984年12月8日から1週間、劇場(名画座)で上映したアニメ映画『黒い雨にうたれて』は苦戦した。原爆映画はやはり夏の上映・・・・・? の思いを強く感じた・・・・・。
1985年、中沢啓治さんはアニメ映画『はだしのゲン・2』をゲンプロダクションで製作と発表。広島映画センターは田辺昭太郎をプロデューサーとして送り製作協力した。アニメ映画『はだしのゲン・2』は1986年5月に完成した。
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■かいせつ■
今から四十一年前、第二次世界大戦の時、広島に原子爆弾が落とされました。1945年8月6日、この映画の原作をかいた中沢啓治さんが小学一年生だったときのことです。中沢さんは、その原爆を受けた子どものころの体験をもとにして、劇画「はだしのゲン」をかき、世界中の人々に大きな感動をあたえました。
この映画『はだしのゲン・2』の物語も、中沢さんが子どもだったころ、広島の町で本当におこったできごとなのです。長編アニメーション『はだしのゲン』から三年、『はだしのゲン・2』では主人公中岡元は、四年生になりました。新しい友達“エンコウの政”や“勝子”“ドングリ”“ムスビ”なども登場してゲンや隆太と一緒に涙と笑いの大活躍をします。
この映画の監督は平田敏夫さんです。
今年は、国際平和年です。『はだしのゲン・2』はみんなに生きる勇気と平和へのねがいをとどけてくれることでしょう。
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1986年を国連は国際平和年としたので国際平和年記念映画とした。また広島映画センターとしては広島平和教育映画ライブラリー十周年記念映画として位置づけた。
1986年5月 アニメ映画『はだしのゲン・2』広島県内86市町村完成披露試写会を行い、1986年学校上映作品として位置づけた。鑑賞料金は、小学生1人300円・中学生1人300円。出張映写料は無料として取り組んだ。12月末、9万人が鑑賞した。