2010年06月06日

私的、広島と映画とアニメーション論 24 こんにちはハーネス−4

24 こんにちはハーネス−4

 映画「こんにちはハーネス」は1984年2月末現在、全国で758ヶ所約45万人の方に観賞された。2月17日からベルリンで開催される第34回ベルリン国際映画祭児童映画部門に日本からの代表作品として出品が決まった。

husty-5.jpg

1984年2月9日中国新聞夕刊
------------------------------------------------------------
「こんにちはハーネス」ベルリン映画祭へ

製作責任者の小森氏ら招待

 目の不自由な女性と盲導犬の触れ合いや障害者の自立をテーマに、映画センター全国連絡会議(東京・中村信司議長)が製作した映画「こんにちはハーネス」(カラー、一時間半)が、17日から西独の西ベルリン市で開く第34回ベルリン国際映画祭の児童映画部門の出品作品に決まった。同映画祭はカンヌ映画祭(37回)に次ぐ歴史を持つ国際的な映画祭で、国内からはこのほか、劇映画部門に「南極物語」が出品される。

 同映画祭事務局から、このほど、日本側窓口の日本映画海外普及協会(東京)に入った連絡では、「こんにちはハーネス」は期間中の22日と24日に上映され、最終日の28日にコンテストの結果がわかる。

 「こんにちはハーネス」は、映画センター連絡会議結成十周年記念事業として製作され、昨年6月に完成した。不慮の事故で失明した女性が盲導犬と犬好きの少年の励ましで自立して行く物語。「ハーネス」は、盲導犬につける胴輪のこと。

 障害者団体の協力で、全国的な上映運動が起き、これまで全国34都道府県で45万人が観賞。広島県内にも「上映を成功させる会」ができて、174ヶ所で上映、5万人が見た。

 同映画祭には、製作責任者の広島県映画センター連絡会議の小森敏廣議長(41)と後藤俊夫監督(45)が招待され出席する。小森議長は「国際障害者年十年計画(1981年〜90年)が進められている中で、視覚障害者にスポットをあて、生きることのすばらしさを描いた点が評価されたと思う」と話している。
-----------------------------------------------------------

 1984年2月14日、広島東急インで映画「こんにちはハーネス」の製作と広島上映を成功させる会の呼びかけで『映画「こんにちはハーネス」ベルリン映画祭出品についての報告とお祝いの会』を開催。沢山の支持者から激励をいただいた。



posted by T.K at 23:21| Comment(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月30日

私的、広島と映画とアニメーション論 23 こんにちはハーネス−3

こんにちはハーネス−3

husty-4.jpg
 1983年1月14日に製作発表(東京)山本薩夫監督出席。2月4日推進委員会議(千葉、ロケ地銚子)。2月18日宣伝会議(東京)。2月27日子役オーディション(千葉県)。3月7日関西中四国会議(大阪)。3月22日製作スタッフ会議(東京)。4月1日クランクイン(千葉勝浦)。4月16日第2回推進委員会議(千葉県)。5月5日全国理事会(箱根)。6月2日全国理事会(箱根)。6月3日ポスター作成(東京)。6月25日初号試写(東京)。7月3日完成試写、ヤマハホール(東京)。

完成試写会で私の挨拶。
----------------------------------------------------------
 映画センター10周年の歩みを記念して、映画製作をと、全国各地から企画を募集し論議を重ね、後藤監督からの企画『こんにちはハーネス』に取り組むことを決定しました。映画センターのまわりの人たちに、この映画への製作・上映支持をよびかけたところ、早速、シナリオ検討会、シナリオテープの回し聞き、撮影現場への激励、成功させる会の結成等、多くの方々から協力をいただき、映画完成にこぎつけました。ありがとうございました。
 子どもたちによい文化(映画)を届ける仕事が----この映画『こんにちはハーネス』をみた子どもたちの心の中に、盲人の方々への理解、障害を持つ人々への思いやりが根づく----ひとつの手助けになればと願っています。企画から映画完成まで2年を経過しました。いま、全国で150万人の人々にこの映画を届けるスタートラインに立っています。
-----------------------------------------------------------

husty-3.jpg

 広島県の普及目標は8万人とした。

 7月12日後藤俊夫監督を迎え、松竹東洋座で完成披露試写会。

 内海巌さん(広大名誉教授)・中村忠良さん(広島県盲人協会会長)を代表、大和喜久男さん(広島市市子連副会長)を事務局長に3月18日結成された『広島上映を成功させる会』のメンバーは映画を観て、県内普及目標を15万人に変更。

 プロデューサーの私を支えてくれた広島映画センターのスタッフは、社長の小森宏子、営業部長の田辺昭太郎、興行部長の杉本雅子、広島市担当の渡部文明・奥谷義行、西部担当の牛尾英隆、ブック担当の友川千寿美・豊嶋保子さん8人。

 この年の12月31日の集計では、劇場上映(松竹名画座)1週間、174ヶ所で上映。5万4134人に見てもらった。

 製作協力券(1000円)は4059枚普及。

 上映は、小・中学生1人250円、高校生1人350円。学校規模に関わりなく、映写料は無料で進めた。(劇場は除く)



posted by T.K at 16:19| Comment(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月23日

私的、広島と映画とアニメーション論 22 こんにちはハーネス−2

22 こんにちはハーネス−2

husty.jpg

かいせつ

 この映画は、全国各地で“草の根”の上映運動を進めている映画センターがそのスタート(1972年)から10周年を記念して企画製作した。
 監督は1982年度芸術選奨文部大臣新人賞に輝く後藤俊夫監督のオリジナルによる新作。「国際障害者年10年計画」のなかで、視覚障害者の問題にスポットをあてながら、人間の生きることのすばらしさ、思いやりの大切さを感動こめて描いたドラマ。
 主演には、「無名塾」のホープ中村明美さん。NHK朝の連続ドラマ「まんさくの花」の主演でデビュー。
 製作はこぶしプロダクション。

ものがたり

 静かな海辺の街で育つ次郎は、ジロ吉というあだ名のワンパクな小学5年生。海辺の別荘から流れてくる美しいピアノの音色―その音の主である美しい女性砂絵子に、偶然の出会いからあこがれをいだくようになった。彼女と仲良くなっていくきっかけは、可愛いい仔犬であった。その名はハスティ。
 
 美しく明るい砂絵子と元気なジロ吉、そしてハスティのふたりと一匹の楽しく愉快な毎日は、そうして始まった。

 砂絵子のピアノを聞かせてもらっているうちにハスティがいたずらをして大あわての失敗も。時には一緒に海辺を散歩したり、海水浴にいったり、次郎の父の船にのって魚とりを見たり・・・・そんな日々がつづいた。

 ある日突然、不幸な事故が砂絵子をおそった。深い悲しみにおそわれたジロ吉は、それをふり払うかのようにハスティの飼育に打ちこむ。・・・・・・・。

 一方、砂絵子は一命はとりとめたものの、視神経に障害をうけ、視力を失うというつらい日々を送っていた。生きがいであったピアノをあきらめなければならないという現実に希望をなくした彼女は死ぬことまで考えたが・・・・・。

 そして一方、ハスティも成長し本格的な盲導犬の訓練をうけるため、盲導犬協会へ戻されることになり、ジロ吉は涙を流しながらもハスティと別れる決意を固めていく・・・・・。

 そこで次郎は、ハスティを砂絵子のために役立てようと考え、盲導犬協会に頼みこむ。その願いが実現し砂絵子もきびしい訓練をうけてハスティと共に自立の歩みをはじめる。

 そして念願のピアノ・コンクールに出場した砂絵子は、入賞の栄誉を手にし、次郎も感激をともにしながら、新しい歩みへとふみだしていく・・・・・。

スタッフ

製  作 小森 敏廣
     大澤  豊
原  作 後藤 俊夫 (汐文社刊 「こんにちはハーネス」)
脚  本 長坂 秀佳
監  督 後藤 俊夫
撮  影 山本  駿
音  楽 羽田健太郎
照  明 伴野  功
美  術 永沼 宗夫
編  集 鍋島  惇
記  録 江連みね子
助監督  池田 博穂
製作主任 拓植 靖司
ピアノ演奏 木下まさみ

キャスト

中村 明美
斎藤 優一
井川比佐志
藤田 弓子
河内 桃子
江藤  潤
鈴木 瑞穂
柳澤 慎一
山本  圭
前田  吟

千葉県の子どもたち

企画・製作/映画センター全国連絡会議
製作/こぶしプロダクション
カラー作品/スタンダードサイズ
上映時間1時間30分



posted by T.K at 11:56| Comment(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。